仮想通貨を除くブロックチェーン市場

ブロックチェーンは、フィンテックの中核技術として注目が高まっており、技術活用においても金融以外にも多岐にわたっている。

ブロックチェーン市場のケースとしては、金融系(決済・為替・送金・貯蓄・証券取引・送金)、ポイント(ギフトカード・プリペイドカード)、資産管理(土地登記)、資金調達(クラウドファンディング)、医療(電子カルテ)、公共(市政予算の可視化・投票・転居や婚姻などの登録)、デジタルコンテンツ(ストリーミング・ゲーム)、サプライチェーン管理、認証(デジタルID・美術品等の真贋証明)、SNS、将来予測、IoT、電力サービスなどの活用事例が予想される。

市場は、潜在的な国内市場として67兆円と発表。将来的な市場に関しては、2016年度頃から市場が立ち上がり、5年後の2021年度でおよそ300億円市場に拡大すると予想される。市場形成に至る背景としては、基盤システムを構築するためのハード面やソフト面、関連するネットワーク、クラウド、付随サービスが予想され、ブロックチェーン構築と運用へのビジネス展開が考えられる。

主に産業分野では、金融系が先行しているため、非金融系でのブロックチェーン活用によって市場が急拡大すると予測される。現在、金融機関での概念実証(PoC : Proof of Concept)が実施されている中、2017年にMicrosoft、NTTデータ、日立製作所、凸版印刷などが概念実証やフレームワーク発表している。

一方、技術面や性能面での課題、長期的な運用において処理速度や処理能力、リアルタイム稼働への不安材料があるため、安定運用にはR&Dでのデータや柔軟な課題解決へのケーススタディを蓄積することによって、5年予測規模以上の市場拡大が予測されている。

「経済産業省」 チェーン技術を利用したサービスに関する国内外動向調査」を取りまとめました 2016年4月28日

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